初詣合格祈願初級シスアド講座 ブレーンストーミング
シスアドに求められる役割として、業務改善の立案があります。その為には、業務分析をして問題点を把握しなければなりません。現状を把握し、問題点を突き詰める為には、多くのデータを収集、整理、検討していきます。
今回はデータ収集にスポットをあて、その中のブレーンストーミングについて解説していきたいと思います。
ブレーンストーミングは、アメリカのオズボーンという人が1939年に考案した「頭脳」を「嵐」のようにフル回転させることから来ている言葉で、自由な話し合い形式でデータを収集する方法です。 このブレーンストーミングの最低限のルールは次の4つです。
- 「自由奔放」
自由に意見を述べ合い、多少目的からそれていても、奇抜なアイディアを歓迎します。
- 「質より量」
質を考えず、とにかく数多くの意見を出すようにします。
- 「批判禁止」
せっかく自由な意見が出てきているのに、批判されたりしたら、以後自由な意見を出しづらくなってしまうので、他人の意見を批判してはいけません。
また、逆に意見を誉めると、以後その誉められた意見と反対の意見が出しにくくなってしまうので誉める事もいけません。
それと、このブレーンストーミングの目的はデータを収集することなので、出てきた意見に対して議論する事は、主旨と異なり、時間の無駄となりますので、議論もいけません。
- 「結合・改善」
他人の意見を批判・評価することはいけませんでしたが、意見に便乗して自分の意見を結合したりしてアイデアの結合・改善は歓迎されます。
以上が、ブレーンストーミングの最低限のルールです。数人でどこでもできるので、手軽に多くのデータを収集するのにはもってこいの方法です。 また、さらにブレーンストーミングを盛り上げたい時には、次のような工夫をすると良いと思います。
- 「互いの顔が見えるようにする」
学校の教室のように全ての机が前を向いているより、机を円に配置して互いの顔が見えていた方が気楽に意見交換ができます。
- 「メンバーの立場を考える」
メンバーに上司や幹部など立場が違う人がいる場合、率直な意見が出しにくいこともありますので、なるべくは立場の近いメンバーでやったほうが良いですね。
- 「時間を決めて行う」
人の集中力はそんなに長い間持続しません。なので、1回の話し合いは1時間くらいを目安にして、終わらなかった場合には小休憩を入れるなどの配慮をしましょう。
- 「テーマは具体的に」
どこから意見を言っていいかわからないような抽象的なテーマより、具体的なテーマにしたほうが意見が出やすくなります。
- 「出された意見は全員が見えるように書き出す」
これまで、どんな意見が出されたのかとか、この意見と、この意見とを結合させてこんなアイディアがあるのではないか、等が一目で把握できるように、出された意見は全員が見えるように書き出した方がいいです。
- 「人数をあまり多くしすぎない」
話し合いの人数があまり多すぎると、意見を言わない人が出てきたり、意見を言いづらい人が出て来たりして、あまり効率的ではないので、人数が多い場合は数人ずつのグループ分けをするなどの配慮をしましょう。
この他にも話し合いの内容によって、いろいろな配慮があると思いますが、これらの配慮をするだけでも、ずいぶん話し合いの質が上がりますので、是非覚えておいてください。
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